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vol.048『漫巣窟の懲りない面々 第二十四話』
- 遊人
- 2020年8月5日
- 読了時間: 1分
更新日:2021年5月1日
その後、S神さんにはホントに大変お世話になった。
ボクは当時21才から22才の超貧乏時代だ。
エロ漫画誌や麻雀漫画誌に持ち込みをしてたまに16P~20P(ページ4000円)の仕事をもらってなんとか餓死しない程度に食いつないでいた。
S神さんは西武池袋線の清瀬駅。
ボクは同じ沿線の石神井公園駅。
当時出版社に仕上げた原稿を渡してから原稿料が入るまで約3ヶ月くらいはかかった。
いつまで待っても銀行に入金されなくて手持ち金150円(当時、石神井公園駅から清瀬駅分)になったところで泣く泣くS神さんに5,000円を借りに行ったことが何度かあった。
S神さんは「友達だから金は貸したくない」と言われたけど、あの頃の自分は頼れる人は他にいなかった・・・
(つづく)