検索
Vol.008『漫巣窟の懲りない面々 第四話』 初めての出版社への持ち込み
- 遊人
- 2019年5月2日
- 読了時間: 1分
更新日:2021年5月6日
ボクは上京して世田谷区桜新町でサラリーマンをやりながらさっそく持ち込み原稿を描き始めた。
昼の仕事が終わってからの作業なので思ったより進まず結局24P(トーン貼りなし)仕上げるのに3ヶ月かかった。(実はこれが初めて最後まで完成させた作品)
作品の内容はストーリーの作り方など何もわからないので無理矢理感動させようとしたら自殺する暗い男の話になってしまった(笑)
初めて持ち込みしたのが講談社の少年マガジンだ。
電話して予約をした。
期待でドキドキしながらロビーで待っていたらタバコを吸いながらメガネをかけた男性編集者一人が何もしゃべらずやって来てデスクでボクの原稿を読みはじめた。
「後半ザツだね・・・背景もほとんどないね!」
吸っていたタバコの灰がパラパラとボクの原稿用紙の上に落ちた。「失礼・・・」と彼は手で適当にその灰を払った。
「・・・じゃ、また持って来て」原稿に目を通してまだ3分しか経っていない。
「エッ!?」(もう少し何か未来に繋がるコメントもらえないのか?)
こうしてマンガ家デビューの期待でドキドキタイムは終了した・・・
それから数日後、ボクは超有名な漫画家M先生に会いに行くことになるのであった・・・
つづく